きのう2016年5月なのか、旧春日村(かすがむら)上ヶ流(かみがれ)集落に天空のちゃばたけをみてきた。町村合併したいまは、揖斐川町(いびがわちょう)春日六合(かすがろくごう)のうちになる。
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養老鉄道の終点、揖斐駅からのった揖斐川町コミュニティーバスで宮ノ下バス停にとうちゃく。揖斐駅からにしの方角になり、平野からたにぞいにはいってしばらくいったとこだ。
△ うえ=揖斐川町コミュニティーバス - つぎは宮ノ下バス停
△ した=宮ノ下バス停 - 揖斐川町コミュニティーバス(ひだり)(みぎ)
上ヶ流集落はこのたにぞいから、やまをきたにあがったとこにある。春日郵便局のとなりにうえにいくみちがあり、てきとうに見当をつけてのぼっていく。舗装はしてあるけど、ひともクルマもとおらんやまみちってのはおそがいもんだ。くまよけにもってきたふえをふきふきしながら、のぼっていく。みちはつづらおりの急なさかみちで、ちょっとのぼったとこで、まあはい、たにぞいの集落がこんなにしたにみえる。うつくしいふうけいだ。
たにのむこうのやまには、こいきりがかかる。いや、ほれにしても、これが目的地につながるみちだっていう確証もないままにすすんでいくのは不安なもんだ。くまがでてきたら一巻のおわりだし。写真をとるのもそそくさとすませる。とにかく、はよのぼるしかない。
むこうのやまの中腹にも、ぽかんとちゃばたけがみえる。
はじめてクルマが2台とおるのをみたとこで「天空の遊歩道」の看板があらわれ、ほっとする。まちがってなかっただ。みちもいくぶんゆるやかになってきた。
たにぞこは、こんなにしたになった。っていうか、みえんぐらいだ。
みちの左右にゆるやかにちゃばたけがひろがる。まあじきだ。
「上ヶ流です」の看板にうれしさひとしお。うん、この一面にひろがるちゃばたけこそが天空のちゃばたけだ。いや、ほれにしても、たにからこんなにうえにあがったとこに、こんなにたいらかな土地があり、ちゃばたけにかこまれた集落があるとはおどろきだ。
のぼりざかをまあちょっとすすんだとこで、ここが集落のまんなかだっておもわれるとこにとうちゃく。宮ノ下バス停からあるいてあがってくること30分だ。民家があつまり、上ヶ流茶ののぼりばたがたち、自販機があり、製材所がある。製材所には「10月1日バス運行いわい」とかいう横断幕がはってある。この上ヶ流集落にもバスがくるようになるのか。また、天空の遊歩道までの案内看板もある。ここまででしっかりあせをかいており、ここであせをふいたり自販機ののみもんをのんだりで、ちょっときゅうけい。
さて、天空の遊歩道ののぼりぐちをめざして、また、ちゃばたけのなか、のぼりざかをすすむ。
ようこそ、天空の遊歩道いりぐちへ! この遊歩道をつくったっておもわれるじもとのひとたちがなんにんかここで待機しとって、訪問者をでむかえてくれる。あるいてここまできたのはおれひとりだけど、クルマできたひとたちがつぎつぎにやってくる。おちゃまでふるまわれる。ありがたいことだ。さらに、やまのぼり用につえまでかしてくれるっていう親切さだ。
かりたつえをつきつきして遊歩道をのぼる。あしもとはどろだらけ、ひざはがくがく。
ひゃっほーっ! ついに、展望地点にとうちゃく。眼下に天空のちゃばたけがひろがる。このけしきがみたくて、やもたてもたまらずこの上ヶ流集落までやってきただ。このけしきがみたくて、つづらおりのさかみちもものともせず、くまの恐怖もものともせず、宮ノ下バス停からこの展望地点まで1時間かけてのぼってきただ。
この展望地点でも、じもとのひとがふたり作業をしてみえる。いまはつったってながめるしかないこのばしょを、なんにんかがすわれるベンチでもおいて整備するものとおもわれる。ほんとにありがたいことだ。
記念さつえいもしたりしながら、しばしながめをたのしむ。
なんにんかとすれちがいながら、のぼりぐちまでおりる。きたときよりもひとがふえてきたか。このひじゃないけど、東京からきたひともあるだげな。天空の遊歩道をつくるっていう発想が、このやまおくの地をにぎわいの地にかえる。また、さっきの「10月1日バス運行いわい」の横断幕も、まあはい区長さんのご尽力により実現しとるとのことで、月木の週ふつかだけではあるだけど、たにあいの「かすがもりもりむら」とここ上ヶ流集落をむすぶバスが運行しとるだげな。
かえりはタクシーでかえらあっておもっただけど、「タクシーなんかきてくれやへんぞ。だいたい、このばしょがわかやへんわ」ってことで、またあるいて宮ノ下バス停にむかう。ちゃばたけのなかをすすむ。
つづらおりのとちゅうで、ひがしの平野がかいまみえる。
かえりはなんだいかのクルマともすれちがい、いきよりは安心だ。
また、たにぞいの集落がみえるとこまでおりてきた。
まあちょっとでおりきるっていうとこで、ちゃつみふうけいをみる。作業をおえておつかれさまっていうとこだったか。
宮ノ下バス停までおりるもバスがくるまでまんだちょっと時間があり、さっきみえたたにぞいの集落まであしをのばす。六合っていう集落で、たぶんこれが旧春日村の中心地だったっておもう。いってみると、集落っていうより「まち」にちかいか。せばいめぬきどおりのりょうがわにまちなみがひろがり、おちゃやさんやらの事業所もあったりする。ただ、はらがへった。パンでもうってないかって、みつけたひとにきくと、もうしわけなさそうに、むかしはあったけどいまはやってないとのこたえ。クルマどおりにでてしばらく上流のほうにいくとたべれるとこもあるけどとも。
バスがくるまでしばらくこの六合のまちなみをたのしむことにする。クルマどおりにでたとこで六合バス停の位置をたしかめたうえで、まあちょっとまちのはしっこまでいってみることに。ちょっとあるきかけたとこで、おや、クルマがとまる。さっき、パンでもうってないかってきいたひとだ。しばらく上流のほうにいったとこにあるたべれるとこまでのせてってあげるっていう。あまりの好意に恐縮しつつも、あつかましくのせてもらうことに。
クルマはクルマどおりからバイパスにでて、さらにかわを南岸にわたって「かすがもりもりむら」にとうちゃく。礼をいい、クルマをみおくり、たてもんのなかにはいる。みやげものやさん、ふろ、食堂がいっしょになった施設だ。
すぐに食堂にはいり、薬膳料理もりもり膳を注文。いや~、お膳のおおきいこと、おおきいこと。高麗人参うこんころもあげうどん、えびてん、さんまのかんろに、ぶたしゃぶのオニオンサラダ、しゃけのさしみ、くろまいごはん、杏仁豆腐とたべつくし、まんぞく、まんぞく。さいごに薬草茶をのんで、ふぅーぅ。
△ ひだり=揖斐川町公共交通試行運転事業の案内看板
△ みぎ=かすがもりもりむらバス停時刻表
みやげものやさんでみやげをかい、バス停でここと上ヶ流をむすぶバスの試験運行があることをたしかめ、やってきた揖斐駅いきバスにのり、天空のさとをあとにした。
△ うえ=かすがもりもりむらにやってきた揖斐川町コミュニティーバス
△ したひだり=六合バス停、したみぎ=宮ノ下バス停
△ 揖斐駅からかすがもりもりむらまでの運行路線図 - 揖斐川町コミュニティーバス春日線(あきひこ) 〔かくだい〕
(さんこう)
- きょうのおひるはこれ♪|いわせあきひこ|フェースブック|2016年5月7日21:44
- 天空のちゃばたけから「かすがもりもりむら」に移動して、薬膳料理もりもり膳をいただいた。写真でみるとひとつひとつのうつわがちいさいようにみえるけど、ほじゃなくてお膳がばかでかい。いや~、ごちそうさまでした♪
- ちなみに、天空のちゃばたけをおりた宮ノ下バス停から「かすがもりもりむら」まではちょっときょりがあり、やまのぼりでへとへとになったわがみにはあるいての移動はつらく、親切なじもとのひとがクルマにのせていってくれたもの。ありがとうございました_(._.)_
- 六合のまちでみかけた土石流危険渓流のたて看板
- やっほーっ! 天空のちゃばたけ!|いわせあきひこ|フェースブック|2016年5月7日11:45
- 揖斐川町コミュニティーバスで揖斐駅から旧春日村まで - 2016.5.7 - あきひこゆめてつどう|2016/05/12 〔ついか〕