セルビアから一方的に独立したコソボの本家がアルバニアだ。セルビアがアルバニアのことをこころよくおもっとるわけがない。ところがこないだセルビアの総理大臣がはじめてアルバニアを訪問したげな。
【さんけいのきじから】
- セルビアのブチッチ総理大臣は2015年5月27日、アルバニアの首都ティラナをおとずれ、ラマ総理大臣と会談した。セルビアの総理大臣がアルバニアを訪問するのははじめて。セルビアからのコソボ独立などをめぐる主張の対立をみとめたうえで、セルビアとアルバニアの歴史的和解へむけて関係を改善し、バルカン半島の地域安定をめざす意向をしめした。
- セルビアとアルバニアはともにヨーロッパ連合(EU)加盟をめざしており、近隣国との関係を改善してEU加盟をすすめたいおもわくが背景にある。
- ラマ総理大臣は会談后の共同記者会見で第二次大戦后のドイツとフランスの和解を例に「われわれも宗教などのちがいにかかわらず、平和な共存をすすめることができる」って強調。ブチッチ総理大臣も「にしバルカンではセルビアとアルバニアの関係は重要だ」っておうじた。セルビアは東方正教会のセルビア正教、アルバニアはイスラム教が人口の過半数。
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これは紛争からの終結の方向にむかういいはなしだけど、マケドニアではあらたにアルバニア系住民と当局との銃撃戦なんかもおこっとるっていう。この地域が安定するのはいつのことか。
(さんこう)