まず、なぜ市民との 共同が 必要に なるか かんがえて みる。
戦後の 高度 経済 成長期に おいては、行政が 拡大して いった。じぶんで やっとった こと、地域の ひとびとと 共同で やっとった ことを 行政に まかせる ように なった。ごみの 処理、ふん尿の 処理、たはたで 処理しとった ものを 公共に まかせる ように なり、排水溝の そうじなど 町内会で 実施しとった ものも 行政に まかせる ように なった。ひとびとは 会社 づとめに でて、地域の ことや 一部の 家庭の ことなどは 行政に おまかせで ある。もっぱら 収入は 会社で えて、市役所には 税金を はらっとるのだから なんとか せよと いう、そんな 構図だ。
ところで 世界的な 不景気の 到来に より、この 構図が くずれつつ ある。じゅうぶんな 税収の ない 自治体に これまで どおりの 公共 サービスを おこなう だけの 体力が なくなった。さらに 少子 高令化が すすみ、これに さらに 拍車が かかる。なんでも かんでも 行政が やる ことは 不可能に なった。ここに、公助、共助、自助の かんがえかたが 登場する。
公助 すなわち 行政で ある。しかし 公助で できる 範囲は 縮小して いかざるを えん。共助と 自助が これを おぎなわざるを えん。
これは 被災時の ことを かんがえると わかりやすい。避難所を 行政が 設置する。救援 物資の てはいなども おこなう。しかし、被災時に じぶんを すくうのは じぶんでしか ない。家具類の 倒壊 防止や 非常食の そなえなどだ。また、避難所の 運営も 行政の 職員で すべて 面倒を みる ことは 不可能で ある。てが まわらん。避難所に あつまった ひとたち 自身で 運営する ことに なる。食事、排泄、ねる こと、どれ ひとつを とっても 協力が なければ できん ことで、リーダーシップと 協調性が 発揮されにゃ ならん。
地域の 安全 確保も しかりで ある。警察や 行政だけでは できる ことに かぎりが ある。じぶんの ことは じぶんで まもると いう 意識を もち 対策を たてにゃ いかん。また、町内会ごとの 自主 防犯 活動も たいせつで ある。すでに 安城 市内でも 数年来、こう いった とりくみが なされ、犯罪 件数も ピーク時の 2003年の 4,200件から 2009年には 3,600件にまで 減少しとる。
共助は ひとびとの きずなを もつくる。会社 人間だけでは なく、地域の なかで いきて いく。
共助を育てること、公助が共助と連携することが市民協働である。
そのためには住民の意識改革が必要になる。また、行政の職員もトップの経営層もしかり。課長は組織のピラミッドの中間にあり、部下の指導、指示、上層部への意見具申など、市民協働を推し進めるためにはその役割が大きい。
また、精神面だけではなく、金銭的なことも市民協働には必要となる。全額を市費でやるのではないが、金銭的なサポートや適切なアドバイスを必要とする。すでに安城市でも実施している公園の清掃などのアダプトプログラムなど、地域住民が主体になるとはいえ、用具の配布など一定の支援を必要とする。意欲のあるそうしたグループに対してすべてを支援することはできず、一定の選定が必要である。
選定のもととなるのは市の総合計画であるが、さらに市民協働の立場から補完するためには町内会ごとの計画も必要となる。その計画の策定過程には町内住民の同意が必要であり、民主的な過程を必要とする。そうした計画を自治体の財政力の範囲で高い優先順位のものから実行していく。
そして なによりも だいじなのが 市民の 覚悟で ある。自分たちが 立ち上がらにゃ じぶんたちの 地域は よく ならん。ゴミステーションの管理、排水溝の清掃、治安の維持、非常時の助け合いなど、さらには運動会や文化祭の開催などの文化面においても、自分たちが動かなければ何もできないということをよく承知すべきだ。休みの日は休みたい。自分の自由なように時間を使いたい。家族や友達同士でレジャーや娯楽を楽しみたいと思うのが人情だ。税金を払っているのだからわずらわしいことは行政でやってほしいと思うが、そうではなく、献身的な気持ちを持つよう意識改革しなければならない。自分の時間を削るのはつらい。つらいけども削らなければ社会がなりなっていかない。そういうことを自覚する必要がある。
核心の 課長の 役割で ある。
まずは 市民 共同の たいせつさを 理解する。その うえで 事業の 展開を かんがえる。市民 共同を 勘定に いれての 展開だ。部下 職員にも 周知して いかにゃ いかん。
そのためには、そういうとりくみに目を向けることが大切だ。つい最近の記事だが、ある女子高生が毎日無人駅の清掃奉仕をしているというニュースを見た。貴重な精神である。こういう個人的なとりくみだけではなく、町内会単位、グループ単位でも社会貢献の動きはあちこちにある。
行政としてこのような活動に目を向け、理解し、協力・支援をしていきたい。課長は字部門に関わるそういった動きに目を向け積極的に交流し連携の一助になるべきだと思う。
そして何より、自らも地域の一員として共助に参加する。過日地域主催の避難所訓練に参加した。進んで地域の輪に入り込んでいくのも重要なことだと思う。