まえにこのブログで紹介したトルコとの戦車用エンジン共同開発だけど、トルコがわがパキスタンやアゼルバイジャンっていう紛争国をふくむイスラム諸国に戦車をうりたいっていいだしたことで、破談になっとった。
にっけいの記事から
- きびしい審査をとおや武器を輸出できるようにする「防衛装備移転三原則」が2014年4月にできて3か月あまり。政府ははつの案件として、ミサイル部品のアメリカへの輸出などをみとめただけど、じつはまぼろしにおわった1号案件がある。トルコむけの戦車用エンジンだ。なんで実現せんかったのか。
- 政府は2014年7月17日、国家安全保障会議の閣僚会合をひらいた。民間から申請のあった武器技術の輸出や共同研究について、三原則にてらして問題がないかどうかを審査するためだ。
- 承認した案件はふたつ。三菱重工による地対空ミサイル「パトリオット」のアメリカむけ部品輸出と、ミサイルの技術に関する防衛省、三菱電機とイギリス企業の共同研究だ。
- トルコむけの戦車用エンジンについては、三菱重工のエンジン技術にめをつけたエルドアン総理大臣が、きょねん2013年5月の首脳会談で安倍晋三総理大臣にはなしをもちかけたことからはじまっとる。トルコは戦車の国産化をすすめとるだけど、エルドアン総理大臣の提案は三菱重工とトルコの企業が合弁会社をつくって、トルコの次期主力戦車「アルタイ」のエンジンを生産するっていうもんだった。
△ トルコの次期主力戦車「アルタイ」の試作車(にっけい) - しかし、おもわぬかべがたちはだかる。トルコが「イスラム諸国に戦車をうりたい」っていいだしただ。パキスタンやアゼルバイジャンっていう紛争国をふくんでおり、にほんがのめる条件じゃない。2014年2月、双方は協議の停止で合意。
- また、イランのミサイルを脅威とみるトルコは、きょねん2013年9月に中国精密機械輸出入総公司と防空システムの導入をめぐって協議にはいるって発表しとって、トルコに供与した技術が中国に流出するおそれがたかまることも、トルコと破談になった理由のひとつだった。
(防衛装備移転三原則)
- 国連決議に反するくにや紛争の当事国は対象とせず
- 厳格に審査したうえで輸出をみとめる
- 第三国への移転や目的外の使用はにほんの事前同意を義務づける
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まあ、紛争当事国に技術がながれちゃうっていう心配より、東シナ海をさわがす中国に技術がながれちゃうっていう心配から、トルコとのはなしが破談になったってのがほんとのとこだね。武器輸出ってのはむずかしいもんだ。
(さんこう)