2014年4月はつかのちゅうにちから
客室稼働率、9年ぶり80%ごえ - ホテルプラザ勝川
- 春日井市(かすがいし)のホテルプラザ勝川の2013年度の客室稼働率が81.1パーセントとなり、9年ぶりに80パーセントをこえた。1999年の開業以来、3ばんめにたかい。課題だった土日祝日の稼働率向上に4年まえからとりくみ、おんなのひとむけの宿泊プランを展開。社員の「おもてなしのこころ」をそだて、顧客の満足度をたかめてきた。
- 客室は90室。宿泊客のおおくは春日井、名古屋(なごや)、小牧(こまき)などの企業を出張でおとずれるビジネスマンで、平日の利用がおおい半面、土日祝日の宿泊客はすくなかった。
- 対策として2010年度から、通常のシングル料金7千5百円を6千円とする「土日祝日限定プラン」を展開。あわせて、休日にコンサートや野球のしあいがあるナゴヤドームの客をよびこまあと、ナゴヤドームへの交通アクセスのよさを宿泊予約サイトでアピールした。2009年度に40パーセントだった土日祝日の稼働率は2013年度に73パーセントにまで上昇した。
- おんなのひと限定プランも用意。シングル料金の7千5百円を6千5百円とし、おとくかんを演出。おんな社員の意見をとりいれ、プランの利用者に洗顔料や化粧水、コットンなどアメニティーグッズ10点のプレゼントもはじめた。
- 出張でおとずれたおんなのきゃくから、名古屋市内での宿泊時、駅からホテルまでのみちのりがくらく、こわいおもいをしたっていうこえをきき、JR勝川駅から徒歩20秒っていう抜群の立地もホームページで強調した。
- こうしたとりくみの結果、インターネット宿泊予約サイト「楽天トラベル」のしらべで、2013年度の宿泊客のおんなのきゃく比率が2わりにまであがる。愛知県内6百のホテルの平均をうわまわった。
- 「料金がおとくでも、サービスが二流では二度と利用してもらえん」。フロント業務を担当する営業部次長の河崎新二さん40才は社員の指導を強化。深夜にホテルのなかでの食事についてきゃくからとわれたさい、レストランの営業の終了をつたえるだけでなく、周辺の飲食店も案内するよう、部下に助言をかさねた。
- 河崎新二さんが重視するのは、マニュアルではないあいてへの十分なこころくばり。あしの不自由なきゃくが宿泊したときのエピソードは象徴的だ。ある部下は、きゃくのからだのことをかんがえ、エレベーターちかくのへやを用意した。あとで河崎新二さんがほの客に確認すると、ほんとうはしずかにねれるよう、エレベーターからはなれたへやをのぞんどったことがわかった。
- きゃくの希望をふかくほりさげず、おもいやりをおしつけても無意味。河崎新二さんは「マニュアルにとらわれず、おきゃくさまのたちばになって行動するように指導した」とちからをこめる。
- ことし2014年9月には開業15周年をむかえる。2014年度の目標は客室稼働率85パーセント。河崎新二さんは「おきゃくさまに感動をあたえ、愛知県内を代表するホテルをめざしたい」といきごみをみせる。
- <記者のめ>
- 「おきゃくさまへのちいさなきづかいのつみかさねがホテルのよしあしをきめる」っていう河崎さんのことばが印象にのこった。2020年には、東京オリンピックが開催される。東海地方をおとずれる観光客もふえるだらあ。ほのときに、ホテルプラザ勝川がおおくの観光客にえらばれるホテルであってほしいってねがう。(蓮野亜耶)
(さんこう)