さいしょの晩の震度7でおわらずに、つぎの晩からあさにかけて震度6が4回もおきた。熊本県や大分県ではどいだけひどいことになっとることか。どいだけつづく熊本地震。
6強の本震、死者41人に - 1,000人超が負傷
- 2016年4月16日午前1時25分ごろ、熊本県で震度6強(※あとで震度7に訂正)の地震があった。ほのあと、短時間に震度6弱以上の地震があいついで3回発生。ビルや家屋が倒壊し、熊本県などによると、あらたに男女32人が死亡、2016年4月じゅうよっか以降の死者はあわせて41人となった。熊本県警察によると、南阿蘇村ですくなくともゆくえ不明者がよにんおり、けんめいの救出作業にあたった。九州のひろい範囲で千人以上が重軽傷をおった。熊本県では9万人が避難した。被災地は2016年4月16日よる、つよい風雨となり、土砂災害に警戒をつよめた。
- 熊本県益城町(ましきまち)では2016年4月じゅうよっかに最大震度7を観測しとるけど、気象庁は「今回、2016年4月16日午前1時25分の地震がじゅうよっか以降に発生した地震の本震」とのみかたをしめした。このさいしょの震度6強の地震はマグニチュード7.3で、神戸地震とおんなじ規模。震源のふかさは12キロだった。
- 政府は自衛隊や警察などの派遣要員を増強、土砂くずれや倒壊したたてものでいきうめのひともおり、ゆくえ不明者の救出作業をつづけた。
- 熊本県や熊本県警察などによると、南阿蘇村で東海大学阿蘇キャンパスちかくのアパート4棟の1階部分が損壊するなどし、したじきになった東海大学の学生ふたりが死亡。八代市の火災でひとりが遺体でみつかった。このほか熊本市や西原村(にしはらむら)などで男女29人が死亡した。
- 大規模な土砂くずれもあり、全長200メートルの阿蘇大橋が崩落。宇土市役所(うとしやくしょ)が一部損壊、南阿蘇村と西原村にまたがる俵山トンネルが崩落した。南阿蘇村では体育館で500人が孤立状態になっとる。
- 最初の震度6強のあと、午前1時46分ごろ震度6弱、午前3時55分ごろに震度6強、さらに午前9時48分ごろ震度6弱があった。気象庁は「最大震度6弱の余震が1週間ていどはかんがえられる」と警戒をよびかけた。
△ 2016年4月熊本地震発生か所図 - ちゅうにち 2016.4.17
- 2016年4月じゅうよっかの震度7にはじまった一連の地震活動について、専門家は当初の「日奈久(ひなぐ)断層帯」から、きたがわで隣接する「布田川(ふたがわ)断層帯」に拡大したとみとる。大分県でも2016年4月16日未明に震度6弱を観測した。大分の地震は「別府-万年山(はねやま)断層帯」でおきたとみられる。
- 阿蘇山が小規模噴火したけど、気象庁は地震と関連はないとしとる。
- 九州電力によると、熊本、大分、宮崎3県で最大、47万3千戸が停電。鹿児島県の川内原発と佐賀県の玄海原発に異常はない。JR九州の在来線は、福岡や宮崎、鹿児島などの区間をのぞき、始発から運転をみあわせた。熊本空港は発着の全便が欠航した。
- ねたもと
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(さんこう)