あきひこのいいたいほうだい

いいたいほうだいってほどいいたいほうだいにいえるわけじゃないけど、おりおりにかんじたこと、かんしんしたことなんかをかいていくよ

【きりぬき】 風俗嬢にも労働者としての権利を!

2014年7月むいかのちゅうにちスポーツにつぎのような記事があった。共感するとこもいろいろあって、記録しとくことにした。

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性風俗、否定せず - 困難解決てだすけ

さいたま、おおさかの団体 - とどきにくい公的支援

20140706 (1) 性風俗否定せず (ちゅうにちスポーツ)

「ほんなしごとやめなさい」よりも

偏見をなくし、こまりごとにてだすけ

性風俗ではたらく女性にしごとをやめさせるのではなく、社会の偏見をなくし、こまっとることの解決をてだすけする~。ほんなモットーで活動しとるグループがある。背景には、女性が周囲や行政機関にしごとのことをうちあけれず、公的支援がとどきにくい構造的な問題がある。

2014年6月上旬、東京、新宿の歌舞伎町(かぶきちょう)にあるラブホテル。会社員や大学院生ら女性5人のまえに、無店舗の派遣がた性風俗である「デリバリーヘルス」で以前はたらいとった20代の美沙さんがあらわれた。

さいたま県、越谷市(こしがやし)の一般社団法人「Grow As People; GAP」などが一般の女性に風俗嬢のことをしってもらわあってひらいた有料の「女子会」だ。

現役のころとおんなじみずたまもようのワンピースをきた美沙さん。化粧はひかえめで、はでさはいっさいない。参加者が「なんで風俗をはじめたのか」ってたずねると、「つごうのいい時間にしごとをいれることができたで。おかねにこまって、っていうわけじゃない」ってこたえた。

20140706 (2) 「ほんなしごとやめなさい」よりも

ふつうのおんなのこだった

「けばけばしいっていうイメージがあったけど、ふつうのおんなのこだった」。おわったあと、参加者のひとりは意外そうにふりかえった。

性風俗ではたらく女性は全国で30万人ていどおるっていわれる。シングルマザー、低学歴、奨学金の返済や生活費のためにはたらく会社員や大学生・・・。たちばはさまざまだ。

2010年に大阪で風俗店につとめとったははおやが幼児ふたりを自宅に放置し餓死させた事件が発生。GAPの角間惇一郎(かくまじゅんいちろう)代表理事31才は、問題意識をもち、活動をはじめた。「こどもを保育園にいれたいだけど、どうせやあいいか」、「ほかのしごとにつきたい」、「おっとから暴力をうけた」っていった相談にのり、役所やほかの支援団体にはなしをつなぐ。

おおくの女性が他人にしごとのことをしられたくないため、なやみをかかえこみがちだ。「風俗ではたらくにいたった事情をなんとかせえとか、『ほんなしごとはやめなさい』っていうより、いま、こまっとることに対処する必要がある」って角間惇一郎さん。

40才前后になると、客がつきづらくなる「40才のかべ」もたちはだかる。ほかのしごとにつけず生活保護をうけるケースがすくなくないため、GAPは30才前后のひとにたいし、将来にそなえるよう助言する活動にもちからをいれる。

20140706 (3) ふつうのおんなのこだった

相談をうけてもらえるばが必要

性感染症になりにくい接客マニュアル作成や、当事者の交流会、法律相談会などをしとるのが、大阪と東京を拠点に15年まえから活動する任意団体SWASHだ。

差別や偏見をなくすことをなにより重要視しており、要友紀子(かなめゆきこ)代表は「しごとのことを堂々といえて、当事者のめせんで相談をうけてもらえるばが必要だ」って指摘。保健師らを対象に、女性の相談にのるさいのてびきしょをつくり、研修会もひらいとる。

性をうりものにすることを否定せんため、女性団体から批判をうけることもあるけど、要友紀子さんは「苦痛をやわらげえっていう活動は女性の人権保護と矛盾せんはず」って理解をもとめとる。

20140706 (4) 性感染症になりにくい
20140706 (6) SWASHの要友紀子さん

全国30万人の女性が従事・・・主流はデリヘル

性風俗のいま≫

性風俗の業態は現在、デリバリーヘルスが主流だ。警察白書によると、2012年現在、デリヘルの営業とどけで数は1万8千件で、1,200件のソープランドや820件の店舗がたヘルスを圧倒的にうわまわる。デリヘルの女性の大半は業者から雇用されとるわけではなく、登録してはたらく個人事業ぬしのあつかいだ。

性労働に関する調査研究をしとる神戸大学社会学をおしえる青山薫教授は「はたらける時間などに制約がある女性はほかの産業で就職がむずかしいけど、風俗はまぐちがひろい。抵抗感も以前よりすくなくなり、さまざまなひとがはたらいとる。ほかのしごとと区別する意味はなく、労働者としての権利を保障し、支援のわをひろげることが必要だ」ってはなしとる。

20140706 (5) 全国30万人の女性が従事

(さんこう)