あきひこのいいたいほうだい

いいたいほうだいってほどいいたいほうだいにいえるわけじゃないけど、おりおりにかんじたこと、かんしんしたことなんかをかいていくよ

おばあちゃんのふく

おばあちゃんはいっつもよれよれのふくをきとる。いっかい授業参観にきたことがあっただけどあまりにはずかしくて、まあきちゃいかんっていっちゃった。ほれからはおばあちゃんとはなしをすることもなくなった。ところで大学受験。ちちおやがおらんくて一家のだいこくばしらはおかあちゃん。おかねの余裕もなくて1校うけてうからんかったら就職するつもりだった。はたして合格発表に番号はなかった。へやにこもっとったとこでおばちゃんがはいってきた。このおかねでほかの大学もうけてみなって。おかあちゃんがあとでおしえてくれた。「おばあちゃんはぜいたくもせんで年金をこつこつためてきただよ。おまえになんかあったときのためにっておもっておかねをためてきただよ」。おばあちゃんのふくがいっつもよれよれだったのはほういうことだったのか。なみだがあふれてきた。

きょう東別院の法話でこんなはなしをきいた。おはなしいただいたのは弥富浄念寺の服部雅子師。ふだんは節談説教(ふしだんせっきょう)のかたちでおはなしをしてみえるとのこと。ほれもいっかいきいてみたいな。