きょねん2016年8月ふつかに東京都知事に就任した小池百合子さん。ひとつきもたたん2016年8月31日、いきなり築地市場の豊洲移転に中止をかけた。都庁幹部に相談をかけることもなく、都議会にねまわしをすることもなく、独断でやったらしい。なんちゅうむちゃなことを!っておもっただけど、どうやら豊洲移転をきめたこと自体にむりがあったらしい。業者のほうも移転にむけて準備がしてあっただけど、これについても都が損失補償をすることにきめたげな。やっと着地点がみえてきたか。
(さんこう)
- 豊洲補償、90億円で調整 - 業者損失、都17年度補正予算:政治:中日新聞(共同)|2017年1月26日11時49分
- 「築地」改革の象徴に - 小池知事 - 都政運営の主導権ねらう|日本経済新聞|2016/8/31 0:56
- 東京都の小池百合子知事は2016年11月7日に予定していた築地市場の豊洲市場への移転を延期する。2016年8月31日午后、正式表明する。豊洲の土壌の安全性、総事業費が膨らんだ経緯を自ら検証する必要があると考えた。2020年五輪時のインフラ整備に影響が出る可能性があるが、「都政改革」を掲げて当選した以上、予定通り移転させるわけにはいかなかった。
- 小池知事は2016年8月30日、先の都知事選で立候補を見送った宇都宮健児・元日弁連会長と会談。「築地市場の移転のいったん停止」などを盛り込んだ要望書を渡され、「大変参考になる」と持ち上げた。ある都庁幹部はこの面会を「意見は庁内ではなく、庁外から聞くという意思表示」と受け止めた。
写真=宇都宮健児氏(ひだり)から東京都政にたいする要望書をうけとる小池百合子東京都知事 - 2016年8月30日午后、東京都庁 - 小池氏は知事選後「これまで見たことがない都政を実現する」と発言。都議会の重鎮と都庁幹部との調整で進む都政を「都民の手に取り戻す」と訴えてきた。
- 築地市場移転はその試金石ともいえる。知事が問題視するのは安全性と費用の2点。豊洲はかつて有害物質のベンゼンが高濃度で検出された。都は地下水について計8回の調査を実施する予定で、過去7回は環境基準を満たしていた。ただ、8回目の調査は移転予定後に始まる。「これらのことをきっちりやっていくことが結果として安心につながる」と説明する。
- 5,884億円という巨額の事業費にもメスを入れたい考えだ。計画額からは約4割増えており、特に施設建設費は3倍近い2,752億円に膨らんだ。「入札不調もあり、仕方ない結果」との見方が都庁内では大勢だが、知事周辺は「都民の普通の感覚からすれば不透明」と指摘する。
△ 築地市場と豊洲市場のばしょ(にっけい) - 豊洲市場は建物はすでに完成して、ほぼ引っ越しを待つばかり。移転が遅れれば、築地跡地を通す予定の20年五輪の主要道路の整備などに支障が出ると指摘されていた。移転を予定している卸業者の経営にも影響が予想される。
- しかし、都民から見て「わかりくにい」象徴ともいえる築地移転に手をつけなければ、支持を失いかねない。今後の都政運営で主導権を握るためにも、予定通りの移転を認めるわけにはいかなかったようだ。
- 小池知事は都政にメスを入れるため「第三者の目」を持ち込む考えだ。都民目線で政策を点検する「都政改革本部」を9月1日に発足させる。顧問には大阪府市改革に携わる経営コンサルタントの上山信一氏や、環境大臣時代の部下である小島敏郎氏らを招いた。
- 今回の築地市場の移転問題でも延期の検討は顧問らを中心に進め、都庁幹部への相談はなかった。都議会に根回しをした形跡もない。
- 小池知事は豊洲への移転自体を否定しているわけではない。早ければ来年2017年2月にも移転する案が有力視される。その際、安全性、事業費の妥当性について、都民の納得が得られなければ、無駄な先延ばしだったといわれかねない。延期は決めたが、その後、どう着地させるのか、シナリオはまだみえてこない。
- 築地市場移転を延期 - 小池都知事表明へ(共同)|ちゅうにち|2016年8月30日11時27分