これまでも中国から漁船やら海洋監視船やらが侵入してきとった尖閣諸島だけど、きょう2016年6月ここのかはついに軍艦が接続水域に侵入してきた。
- 尖閣接続水域に中国軍艦 - はつ確認、政府が大使に深夜抗議
(日経ニュースメール - 2016年6月9日12:32)
- 中露の海軍艦艇が尖閣諸島周辺の接続水域に【6月9日昼】
(毎日新聞ニュースメール - 2016年6月9日13:27)
ふたつきまえの2016年4月みっかには、わが自衛隊の練習潜水艦おやしおが南シナ海に面するフィリピン・ルソン島のスービック湾に入港して、南シナ海の軍事拠点化をすすめる中国を牽制したはずだっただけど、ききめがなかったのか。
(さんこう)
- 海上自衛隊がシンガポールやマレーシアなどと共同訓練|ASEAN PORTAL(アセアンポータル)|2016年5月20日
- 日本の海上自衛隊は、韓国海軍が主催する「第7回西太平洋潜水艦救難訓練」に海上自衛隊の潜水艦救難母艦「ちよだ」と練習潜水艦「おやしお」が参加し、シンガポールやマレーシアなどの国との共同訓練を実施する事を発表した。
- 今回の訓練名称は「PACIFIC REACH 2016(パシフィック・リーチ2016)」となり、潜水艦救難技量の向上と参加各国との信頼関係の強化などを目的として実施される。洋上訓練が実施される場所は済州島東方海域となり、陸上訓練と行事が実施される場所は、韓国海軍の鎮海基地と済州基地となる。具体的な訓練内容は、海底に着底させた潜水艦から深海救難艇により乗員を脱出させる潜水艦救難訓練、潜水艦運用安全に関する会議、医療シンポジウム(潜水医学分野)、遭難潜水艦捜索・救難図演などを行う予定。
- 潜水艦救難母艦「ちよだ」と練習潜水艦「おやしお」(人員:約200人)が派遣される期間は、5月22日から6月7日となり、実際に訓練が行われる期間は5月25日から6月3日となる。参加国は、主催の韓国に加えて、日本、シンガポール、マレーシア、オーストラリア、韓国、アメリカに加えて、オブザーバーとして20ヶ国程度が参加する予定である。
- 【防衛最前線(67)】練習潜水艦「おやしお」を南シナ海へ派遣 - 海自はあえて中国に痛烈なメッセージをはなった - 産経ニュース(政治部石鍋圭さん)|2016.4.27 01:00
- 海上自衛隊の練習潜水艦「おやしお」が2016年4月3日、南シナ海に面するフィリピン・ルソン島のスービック湾に入港した。海自の潜水艦がフィリピンを訪問するのは15年ぶり。海自の護衛艦「ありあけ」と「せとぎり」も同行した。
- 今回の派遣は初級幹部自衛官の練習航海の一環だが、南シナ海の軍事拠点化を進める中国を牽制する意図があることは明白だ。海自はこれまで護衛艦を南シナ海に派遣することはあったが、潜水艦については控えてきた。潜水艦の派遣は、護衛艦の派遣より「中国にとって痛烈なメッセージ」(海自OB)を伴うことになるからだ。
- 潜水艦は海中深くで隠密行動をとり、敵艦船の撃沈や偵察を任務とする。世界中の各国海軍と比べても屈指の性能と運用能力を誇る海自の潜水艦派遣は、練習艦といえども中国には脅威に映るはずだ。海自は今回、そこにあえて踏み込んだ形だ。
- アメリカ海軍は、南シナ海で中国が「領海」と主張する人工島の周辺12カイリ内に艦船を派遣する「航行の自由」作戦を展開しているが、にほんは当面、この作戦には参加しない方針だ。ただ、国際社会の一員であり、南シナ海の海上交通路から恩恵を受ける海洋国家として「日本なりの存在感」(海自幹部)は示す必要がある。潜水艦の派遣は、その一環といえそうだ。
- 大役を任されたおやしおは、これまで11隻が建造されている「おやしお」型潜水艦の1番艦だ。1998年に就役。艦名は海流「親潮」に由来する。同じ艦名を持つ艦艇としては、旧海軍の陽炎(かげろう)型駆逐艦「親潮」などがある。
- 昨年2015年3月に通常の潜水艦から練習潜水艦に種別変更され、第1練習潜水隊の所属となった。現在の練習潜水艦は、おやしおと「はるしお」型潜水艦の7番艦「あさしお」の2隻だ。
- おやしお型の特徴は、艦体が従来の「涙滴型」から「葉巻型」に一新されたことだ。涙滴型の船体中央部を延伸することで、船体容積の増加を実現した。基準排水量2,750トン、全長82メートル、幅8.9メートル、高さ10.3メートル、乗員70人。
- 日本の潜水艦としては初めて艦体すべてをセンサーとするソーナーを装備し、索敵能力が飛躍的に向上した。敵のソーナー音を吸い取って無反射状態にする音波吸収材(無反響タイル)を艦体に採用し、高いステルス性も確保している。新型魚雷や機雷の自動発射装置も搭載する。
- 現在は最新鋭の「そうりゅう」型潜水艦の建造、就役が進んでいるが、「おやしお」型は依然として海自潜水艦部隊の主力を担っている。
- 海自はそうりゅう型が1隻就役するごとに、老朽化が進んだ通常潜水艦を練習潜水艦に変更し、最も古い練習潜水艦を退役させてきた。一方、防衛省はこれまで続いてきた潜水艦16隻態勢を、2021年度末までに22隻態勢に増強する計画を今年2016年から実行に移している。これに伴い、練習潜水艦のおやしおには延命措置がほどこされ、退役が延期される方向だ。日本の海を守るため、おやしおにはもうしばらく活躍してもらうことになりそうだ。
- 「航行の自由」作戦 - あきひこのいいたいほうだい|2016/04/26
- 練習航海中の海上自衛隊の潜水艦「おやしお…:海自潜水艦が15年ぶりフィリピン寄港:時事ドットコム|2016/04/03
- いつまで つづく 中国の 尖閣 侵入 - あきひこのいいたいほうだい|2013/05/12