あきひこのいいたいほうだい

いいたいほうだいってほどいいたいほうだいにいえるわけじゃないけど、おりおりにかんじたこと、かんしんしたことなんかをかいていくよ

尾西繊維協会ビルからリテイルビルにうまれかわる - 2016年1月

1933年に建造され、一宮空襲(くうしゅう)の被害をまぬがれ、近代化産業遺産にも指定されとる尾西繊維協会ビル。協会事務所の移転によりあきやになって、ビルのかりてをさがしてきとっただけど、ついにきまった。「繊維のまちにある繊維のビルでぢば産のいい生地をうる」ために、稀温(きおん)さん48才があらたにリテイルっていう会社をたちあげて、なまえもリテイルビルとしてつかっていくことにしただ。

リテイルのホームページ(2015.12.27 現在)
△ リテイルのホームページ(2015.12.27 現在)

尾州生地、魅力ふれて - ちゅうにち

一宮の繊維ビル、来月から常設販売

繊維の一大産地としてしられる尾州(愛知県尾張地方と岐阜県西濃地方)でつくられた高級生地が来年2016年1月中旬から、一宮総合駅ちかくの尾西繊維協会ビルで常設販売される。けおりものを中心に一般にはでまわらんプロむけの素材を、繊維メーカー30社が特別に提供し、産地の魅力を消費者につたえるこころみだ。

尾州の生地は国内外の有名ブランドや百貨店などの高級服地につかわれとるけど、通常は一般むけにこうりしとらん。昨年2014年、生地を販売する催事をひらいたところ人気がたかく、想定の2倍以上の来場があったため常設販売することにした。

催事を企画したデザイン事務所経営の稀温(きおん)さん48才が繊維メーカーと新会社「リテイル」を設立し、運営にあたる。尾西繊維協会ビルは築82年で経済産業省の「近代化産業遺産」に指定されとる。当初は事務所の移転などでとりこわされる予定だったけど、「繊維のまちにある繊維のビルに、ぢば産のいい生地をあつめることに意味がある」って稀温さんはかんがえ、3階だてのビルをまるごとかりあげ、社名とおんなじリテイルをビルの愛称にする。

販売するのは、工場の倉庫にねむっとったはぎれやみほんひんのほか、ちいさなきずで出荷せんかった2千種類の生地で、中心価格帯は1メートルあたり千円から2千円。洋服をてづくりする愛好家や服飾デザイナーらの需要をみこむ。2016年4月からはデザイナーの工房など10のテナントもはいり、生地を加工した洋服や雑貨をあつかう。
尾西繊維協会ビル、リテイルビルとして存続 - ちゅうにち 2015.12.23
△ 尾西繊維協会ビル、リテイルビルとして存続 - ちゅうにち 2015.12.23(白石亘さん)

稀温さんは栄の路地うらで、わかい作家が独自制作の服や雑貨を販売し、人気をあつめた「さくらアパートメント」を2001年にたちあげた経験もある。「常設販売することで、産地とつながりがなかったひとたちがきがるに尾州をおとずれ、生地をみたりかったりできるようになる」ってはなす。


(さんこう)