出雲大社の たかさは いまは 24メートルだけど、その まえは 48メートル、さらに その まえの 最初に たてられた ときには 96メートルも あったと いう。ちょっと まえまでは、そんな はなしは 荒唐無稽な ことと わらわれて きただけど、最近に なって 直径 1メートル 以上の すぎのきを 3本 たばねて つくられた 「心御柱 (しんのみはしら)」とか 「宇豆柱 (うずばしら)」とか いう はしらの ねっこ 部分が 出土し、「96メートル」が 真実味を おびて きた。で、こんかい、その はしらなどを くにの 重要文化財に する よう、文化審議会から 文部科学大臣に 答申が あった。
出雲大社境内遺跡 出土品、くにの 重要文化財に
◆ 壮大な 造営の 実態 しめす ◆
心御柱 (しんのみはしら)の ねっこ 部分 〔あさひ〕
くにの 文化審議会は 3月 19日、出雲市の 出雲大社境内遺跡 (旧本殿跡)で みつかった 旧本殿の 柱根や 土器などの 出土品 70点を くにの 重要文化財に 指定し、出雲市 平田町の 商家 石橋家 住宅 (3棟)を くにの 登録有形文化財 (建造物)に えらぶ よう 文部科学大臣に 答申した。正式に 決定すれば 島根県内の くにの 重要文化財は 10件、くにの 登録有形文化財 (建造物)は 119件に なる。
(藤井満、高橋健次郎)
くにの 重要文化財に 指定される 出雲大社境内遺跡の 出土品は、直径 1メートルを こえる すぎを 3本 ひとくみに した 心御柱 (しんのみはしら)と 宇豆柱 (うずばしら)の ほか、心御柱の ましたに ある すぎいたの 礎板、はしらを たてる 際の 儀式に つかい、その あとに うめたと みられる 鉄製の 手斧 (ちょうな)や 金具、柱穴の なかから 出土した 土器など。「壮大な 社殿 造営の 実態を しめす 貴重な 資料」と 評価された。
(中略)
出雲大社の 千家尊祐(せんげ たかまさ) 宮司*1は 「出雲大社境内遺跡は 先人たちの とおとい いのりの 象徴で あり、くにの 文化財と して すえながく まもりつたえて いける ことは、このうえもない よろこびです」との コメントを だした。
延享元年(1744年)に作られた現在の本殿は高さは8丈(およそ24m)で、写真でも分かるようにかなりの大きさなのですが、実はこの本殿、中古には高さなんと16丈(48m)、上古には32丈(およそ96m)であったと伝えられています。
そんな大昔に高さ50m近い木造建築などあり得ないし、ましてや100mに届くようなものなど妄想の産物だ、という意見もあるにはあるのですが、どうやらこれは本当のことだった可能性が高まっています。
出雲大社 正遷座を 3年後に ひかえ*2、観光客 誘致に ちからを いれる 島根県だけど、また ひとつ おいかぜを うける。
(さんこう)