鉄道の雑誌で桐生典子(きりゅうのりこ)さんっていうひとをみかけた。
- 桐生典子さん
- 1956年12月ふつか、新潟県うまれ。青山学院大学フランス文学科卒業。1996年に「わたしのからだ」でデビュー。新潮社からだした「眠る骨」がテレビドラマ化。おもな作品に幻冬舎の「抱擁」、光文社の「金色の雨がふる」などがある。たびにでるときはもっぱら鉄道っていう、女流「のりてつ」作家。
△ 桐生典子さん (うえ) (した)
「眠る骨」(新潮社 2004/06 発行)(桐生典子@ヨメヨメレビュー)
- けっきょくいくことのなかった中学の同窓会をきっかけにしてはつこいのあいて大沢に再会することとなった早紀。25年の空白をうめるかのようにいくたびのおうせをかさね、ふたりのおもいでのばしょがあるもりへむかいます。ほのおもいでのばしょでまっとったのは大沢の突然の死です。このままもりのなかでくちてつちにかえりたいっていうおおさわのねがいをうけいれた早紀におとずれる悪夢をえがいたサスペンスです。
- ひとりの人間をめぐってかねや愛で複雑にからみあっていく人間もようをグロテスクにえがいたサスペンスはたくさんあり、この作品もほれにふくまれるものです。こんかい中心となっとる大沢は死体であり、ほれをしっとるのは早紀とみちるだけっていう設定です。
- ふたりしか死をしらんためにストーリー全体にうずまくグロテスクさはより増幅されたような印象をうけます。ほのなかでいちばんのえいきょうをうけるのが早紀の結婚生活です。死体がくちていくのと同時にこわれていくようすや、おっと誠の精神状態はぶきみなものにうつります。ひさびさにおもしろいサスペンスをよんだなとはおもったのですけど、ちょっとものたりんとこをかんじました。ある人物にはラストまで異常性をもったキャラクターを演じてほしかったですけど、さいごにはふつうのひとになってしまったのがほの理由です。でも、わたしのおもわくどおりにすすんどったらちがうストーリーにころがってしまいそうですのでがまんするところなだらあな。
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おんなのひとの肉体と精神を追求したっていう小説作品も、のりてつとしてかいた記事も、なんかきになるわ。
(さんこう)
- 桐生典子|フェースブック
- 桐生典子@ヨメヨメレビュー
- 「眠る骨」 ★★★☆☆ 2004/06 新潮社
- 「抱擁」 ★★☆☆☆ 1999/06 幻冬舎
- 読書のおと(桐生典子作品のページ)
- 危うい家族:桐生典子「エゴイスト」(幻冬舎文庫)|2005年08月25日 08時28分57秒
- 絵利は、ふいに現実にもどった。くちのなかには、硬直したふくらみがある。したはかってにくねっとる。人生を回想するのに、およそふさわしいかっこうとはいえん。びっくりするほどこっけいだ。ほれとも、延々とゆるやかに、ある種の苦行にもにてくちとしたを運動させとると、記憶のひだもうごめきだすのか。(あまみ)
- 桐生典子 - Yahoo!検索(人物)
- 1996年にかきおろし短編連作、『わたしのからだ』でデビュー。
- 桐生典子 - Wikipedia
- 女性の肉体と精神を徹底的に追求した作風がとくちょう。
- 旅と鉄道USTREAM 2012年7月号発売記念スペシャル - Togetterまとめ
- 2013/05/21(げつ)21時~雑誌「旅と鉄道」7月号USTREAM配信。 http://t.co/zDubsKWM 特集は「かたみちきっぷの魔力」現時点での最長かたみちきっぷルートは? たび鉄部・鉄旅ガールズとともに7月号をひもときます。ゲスト桐生典子さん中井精也さん出演が決定 #tabitetsu