あのせんこうがわすれえようか しゅんじにがいとうのさんまんはきえ おしつぶされたくらやみのそこで ごまんのひめいはたえ
うずまくきいろいけむりがうすれると びるでぃんぐはさけ、はしはくずれ まんいんでんしゃはそのままこげ はてしないがれきともえさしのたいせきであったひろしま
やがてぼろきれのようなひふをたれた りょうてをむねに くずれたのうしょうをふみ やけこげたぬのをこしにまとって なきながらむれあるいたらたいのぎょうれつ
いしじぞうのようにさんらんしたれんぺいじょうのしたい つながれたいかだへはいよりおりかさなったかわぎしのむれも やけつくひざしのしたでしだいにしたいとかわり ゆうぞらをつくかこうのなかに したじきのままいきていたははやおとうとのまちのあたりも やけうつり
へいきしょうのゆかのふんにょうのうえに のがれよこたわったじょがくせいらの たいこばらの、かためつぶれの、はんしんあかむけの、まるぼうずの たれがたれともわからぬいちぐんのうえにあさひがさせば すでにうごくものもなく いしゅうのよどんだなかで かなだらいにとぶはえのはおとだけ
さんじゅうまんのぜんしをしめた あのせいじゃくがわすれえようか そのしずけさのなかで かえらなかったつまやこのしろいがんかが おれたちのこころだまをたちわって こめたねがいを わすれえようか!
|