うん、わが古井町(ふるいちょう)のひとだ。
【あんじょうホームニュースの記事から】
- にほん最大規模の総合公募展「日展」が「改組新第1回日展東海展」としてらいねん2015年1月28日から愛知県美術館ではじまります。工芸美術部門での審査員に、この地方のやきものをささえ、リードしてきた古井町の待田和宏(まちだかずひろ)さん62才がはじめてえらばれ、重責をはたしました。
- 待田和宏さんは大阪芸術大学工芸学科を卒業のあと、名工としてほのなをしられる京都の陶芸家、故楠部弥弌(くすべやいち)さんに師事。うちでしとして6年間すごし、1979年に日展はつ入選をかさね、1997年と2009年に特選にかがやいております。日本新工芸家連盟理事で安美展の審査委員長もつとめます。
- 日展には日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書の5科があります。出品料1万円をはらえば応募でき、入選せやあ展示されます。ことし2014年から導入された外部審査員3人をふくめ、審査員は1部門20人で構成。工芸美術の審査は2014年10月13日から19日にかけておこなわれました。
- あんじょうの作家が日展の審査員をつとめたのは、にほんを代表する書人、故戸田提山(とだていざん)さん〔1917 - 2004〕以来ふたりめっていいます。
- 待田和宏さんは「みなさんにささえられ、ほんとにみにあまるおもい。国内最高峰の公募展として満足してもらえる展示となるだらあ。あらたな才能の発掘にもつなげたい」ってかたりました。
- よいものをみて工芸の魅力にふれて
2011年から「委嘱出品」してきた待田和宏さんはことし審査員として出品しております。 - 題名は「撓屈(どうくつ)『標』」で、たかさ67センチ、直径24センチ。上部から株にかけて、しろからあわいあおへの変化がうつくしい磁器作品。独自の手法でたわめて成形する「撓屈」は、待田和宏さんの代表的なシリーズ作品です。
- 上部はゆっくりと乾燥させ、部分的に水分をくわえてはたわめ、おしまげるっていう作業をくりかえしました。「単純なかたちのなかにかぎりない包容力と緊張感をもたせるようこころがけた」っていいます。
- 日展の工芸美術は、陶磁器や染色などから金属、うるし、かみ工芸、七宝、ガラス、人形まで多種多様。待田和宏さんは「分野別ではなく、いいものみて、工芸の魅力にふれてほしい」ってはなしております。
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うん、この待田和宏さん、おれよりちょっと先輩になるだけど、ちいさいころはおんなじ通学班で学校かよっとっただけどな。すごいね、にほん最高峰の芸術展の審査員にまでなっちゃうだもんな。
(さんこう)