わがあんじょうしのとなりの知立市(ちりゅうし)だ。きのう2016年11月27日に市長選があって、現職の林郁夫市長が3選をはたしたげな。
「にほんいちのまちつくる」 - 知立市長選、3選の林さんよろこび
- 「知立に住みたい、住み続けたいと思われる日本一の街をつくっていきたい」
2016年12月27日に投開票された知立市長選で圧倒的な票差で3選を果たした無所属現職の林郁夫さん(56)は、知立市八橋町の事務所で喜びをかみしめた。
- 自民、民進推薦の初の与野党相乗りで臨んだ選挙戦。地元の八橋町を中心に、市内全域に支持を呼びかけた。自動車関連産業に勤める市民が多い同市で、連合愛知の集票力も後押しとなった。
- 選挙戦では、子育て支援センターの整備や小学校全学年での少人数学級の導入など、2期8年の実績を強調。「子育て環境日本一」を掲げるとともに、名鉄知立駅前で進む大型事業による市への恩恵も説き、新人候補を寄せ付けなかった。
- 林さんは、駆け付けた支援者らの拍手を浴びて登壇。晴れ晴れとした表情で「安心・安全で、子育てしやすいまちづくり、知立駅周辺の整備事業を着実に進めていきたい」と抱負を語った。
- 岩城さん「私の力不足」
現職の分厚い壁に阻まれた無所属新人の岩城道雄さん(67)は、知立市広見の事務所で「票の結果は私の力不足。みなさんの心からの支援に感謝したい」と述べ、支援者に何度も頭を下げた。
- 大型事業を進める市の財政健全化を訴え、初の選挙戦に挑んだが、出馬表明が告示の2週間前になるなど、準備不足は否めなかった。
- 子育て支援の政策論議を
<解説> 2期8年の実績を問う選挙で、林さんがこれまでにないほどの盤石な戦いを展開し、市民から信任を得た。
- 前回市長選で8千票差をつけて圧勝した林さんに対し、対抗馬の擁立は難航した。一部に元市長や現県議を推す声があったが実現せず、岩城さんが告示間近になって出馬を表明。前回、対立候補を推薦した自民も、現職を推す流れとなった。
- 選挙戦では両者ともに名鉄知立駅周辺の大型事業に前向きな一方で財政強化を訴えるなど、争点が見えにくかったことも現職有利に働いた。
- 与野党相乗りの選挙となったが、市議会には現職に批判的な勢力が一定数存在する。厳しい質問を受ける場面は、これまでと変わらないだろう。
- 駅高架の本体工事が始まるなど厳しい財政の下でのかじ取りとなる。林さんが主張する「子育て環境日本一」をどう具現化していくのか。活発な政策論議にもまれてこそ、市民が望む方向へと船は進むはずだ。
「にほんいちのまちつくる」 - 知立市長選、3選の林さんよろこび|ちゅうにち(土屋晴康さん)|2016年11月28日
|