(ふるいじんじゃ)
きょう2019年7月はつか、見学会があって、大改修工事中の古井神社をみてきた。
◇ ◇
午后1時15分、拝殿のまえに集合。工事中のため社殿にはおおいがかけられて、そとからはみえん。設計監理はMC三河設計、施工は魚津社寺工務店になるだけど、魚津社寺工務店の山田さんが見学会の案内をしてくれる。
さいしょに拝殿(はいでん)のうえにあがって、こやぐみをみる。いや~、まがりくねったはりが縦横無尽にはりめぐらされとるわ~。いやいや、こんな不整形が木材をつかってととのったやねのかたちにするって、大工さんはどんなに複雑な計算をせにゃいかんことか。
古井神社の拝殿はいりもやづくりなだけど、正面中央のやねの上下にふたつ破風(はふ)があるのがとくちょうだ。こやぐみのうえのほうに、千鳥破風(ちどりはふ)の部分をかくにん。三角まどみたいにつきだしとる。
こやぐみのしたのほう、のきさきいっぱいのとこに、唐破風(からはふ)の部分があるのをかくにん。この部分はあまもりによるいたみがとくにひどかったとのことで、補強の部材がはいっとる。中心部分からのきさきのとこまでくる部材で、これをてこの原理で、おくのほうに荷重がかかっててまえのほうをうえにもちあがるようにするだっていう。ほー。
うらがわにまわって、かくにん。こっちはおもてにくらべたらほんなに複雑じゃない。
拝殿ののきしたのほりものをみる。兵士らが人魚をおいかけとる図だっていう。ただほりものをつくったっていうじゃなくて、ものがたりになっとるだっていう。ほったのは瀬川治助(せがわじすけ)っていうひとで、なんびゃくもの社寺のほりものをほったっていう。ほー。
ひだりがわの面もみてみる。
つぎにおおい殿(おおいでん)のうえにあがってみる。おおい殿ってのは、かみさまのおわします本殿をおおう社殿のことだ。まあはいやねが完成しとる。
したにおりて、拝殿からわたり殿、おおい殿ってなかにはいっていく。
わたり殿(わたりでん)は拝殿とおくのおおい殿をつなぐ社殿なだけど、これだけはもとあったものをとりこわしたうえでの新築になるだけど、基礎が完成したとこ。ちなみに、わたり殿のおくのほうは、のりと殿(のりとでん)としてつかわれる。
さいごにおおい殿のなかの本殿をかくにん。本殿は想像以上にちいさなもんだった。
はりだされとる業務進行表をかくにん。工事期間としては2019年4月19日から2020年3月とおかまでをとってあるけど、業務進行表をみてみると、おおむねの工事はことし2019年のうちにおわるみたいだ。たのしみだな。
(さんこう)
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- わがうじがみさんの古井神社だ。ちいさいころはここでようあそんだよ。いまじゃしんじれんけど、やねにものぼったもんだ。八幡社の系統で、江戸時代后期の建立。
- 古井神社は江戸時代には八幡社ってよばれておりました。
- 拝殿はいりもやづくり、ほんがわらぶきで、ちどりはふ(千鳥破風)とからはふ(唐破風)をそなえた装飾性ゆたかなたてものです。建立年代はあきらかではありませんけど、やねの形式や装飾から、江戸時代后期の建立とかんがえられます。本殿はおおいでんのなかにおさめられとるとおもわれます。なお、境内のひがしがわには前面を解放したおおいでんにおさめられた桜本天神社(さくらもとてんじんしゃ)があり、様式から明治期以降のたてものであるってかんがえられます。
- わがうじがみさんの古井神社だ。ちいさいころはここでようあそんだよ。いまじゃしんじれんけど、やねにものぼったもんだ。八幡社の系統で、江戸時代后期の建立。
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