あきひこのいいたいほうだい

いいたいほうだいってほどいいたいほうだいにいえるわけじゃないけど、おりおりにかんじたこと、かんしんしたことなんかをかいていくよ

「統一教会をようごするばかども」

実話BUNKA超タブーって週刊誌に「統一教会をようごするばかども」って記事がのっとった。まあ、政教分離のためにも反社会な宗教団体を批判するのは当然のことで、正義づらして統一教会を批判するなってさけぶ芸能人、有名人なんかとんでもないっていっとる。なるほどっておもった。あと、統一教会と共犯関係にある保守系文化人として桜井よしこ(さくらいよしこ)さん竹田恒泰(たけだつねやす)さん、門田隆将(かどたりゅうしょう)さん、阿比留瑠比(あびるるい)さん、小川栄太郎(おがわえいたろう)さん、花田紀凱(はなだかずよし)さんらのなまえがあがっとるのもおもしろい。

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「批判は山上の思い通りになる」「一般信者は悪くない」
などと屁理屈を並べて正論を気取る害悪な輩が増殖中

統一教会を批判するな」と反社宗教を擁護するバカども

実話BUNKA超タブー
2022年11月号
取材・文/大原光一

統一教会批判は魔女狩りだ」「批判したら山上徹也 の思い通りになる」「一般の信者は悪くない」。。テレビや雑誌でこんなアタマの悪い主張を叫ぶバカが増えとる。この手の統一教会擁護を繰り広げる連中がどれくらいアタマが悪いのかを検証した。

  • 岸田政権の支持率がダダ下がりしとる。その最大の原因は、もちろん自民党と旧統一教会(以下、統一教会)のズブズブすぎる関係だ。世論調査では「自民党議員は統一教会との関係を断てると思うか」との質間におよそ80パーセントの人が「断てん」と答えとる。
  • ところが、この期に及んでも、統一教会とベッタリ癒着しとった安倍元総理大臣や自民党の政治家ばかりか、統一教会そのものを擁護しようとするアタマの悪い連中がたくさんおるのだ。
  • なかでも、その急先鋒となっとるのが、『月刊Hanada』や『正論』などの保守系雑誌メディア、そして、桜井よしこ竹田恒泰門田隆将阿比留瑠比小川栄太郎といったそれらの雑誌に毎回のように登場する保守系文化人だろう。
  • たとえば、産経新聞の月刊誌『正論』では、政治部編集委員論説委員の阿比留瑠比が「まるで江戸期のキリシタン弾圧の踏み絵のようだ」「憲法20条が『信教の自由は何人に対してもこれを保障する』と定めとるのを知らんのか」と世間の統一教会批判を猛批判。阿比留といえば、日ごろは憲法改正を声高に主張し、人権などこれっぽっちも考えようとせん右翼ジャーナリストとして知られとる。それなのに、基本的人権憲法20条を持ち出してまで統一教会を必死に擁護しとるのである。
  • もっとひどいのは「週刊文春」 元編集長の花田紀凱が責任編集をつとめる『月刊Hanada』だ。 最新号の10月号で「統一教会批判は魔女狩りだ!」という大特集を組んどるばかりか、よりによって統一教会の教祖・文鮮明が設立した機関紙『世界日報』の取材班まで登場させて、世間の統一教会批判を批判しとる。もっとも、こうした保守勢力が統一教会を擁護するのは当たり前のことなのだ。なぜなら、この手の連中にとって反共主義を掲げる統一教会とその関連団体は政治的な仲間で、なにより大切なスポンサーだからである。
  • 実際、桜井よしこ竹田恒泰、門田隆将といった保守系文化人の多くが『世界日報』が設立した関連団体の「世日クラブ」で何度も講演を行なっとる。さらに『世界日報』が制作しとるネット番組『パトリオットTV」にも、前出の阿比留瑠比をはじめ、小川栄太郎などが出演しとる。
  • つまり、この手の保守系メディア・保守系文化人は統一教会と「共犯関係」にあり、だからこそ統一教会を擁護し、自己正当化をはかっとるのだ。
  • それよりも、むしろ問題は、統一教会と深い関係にあるわけでもないのに、正義ヅラをして「統一教会を批判するな」とテレビやネットで叫んどる芸能人や有名人たちだろう。

爆笑問題・太田のトンデモ擁護

  • 統一教会報道をテレビで批判したり、教団と関係のある自民党政治家を擁護したりする有名人の炎上は毎日のように起きとる。たとえば、社会学者の古市憲寿はフジテレビの『めざまし8』で「旧統一教会批判がヒートアップしすぎると(安倍元総理大臣を銃撃した)山上容疑者の目論み通りになる」と発言してネット上で大炎上。また、ハーバード大学卒のインテリ芸人、バックンことパトリック・ハーランも、テレビ朝日の『ビートたけしのTVタックル』で「正直、統一教会問題はもういい」「接点を持った議員を責めんで」と発言、やはり視聴者からの批判が相次いだ。
    〔写真:ネットでは「太田光をテレビに出すな」という言葉がトレンドに。〕
  • さらに、ホリエモンこと堀江貴文も「いじめはダメとか言っとるのに、なんで統一教会問題でいじめまくるのかな。」とツイッターに投稿しとる。
  • そうしたなかでも「統一教会を批判するな」と心の底から真剣に訴えとるという意味でいうと、やはりもっともタチが悪いのは爆笑問題太田光だろう。
  • 実際、MCをつとめるTBSのワイドショー『サンデージャポン』における太田の一連の発言は、異常なくらい統一教会寄りだ。
    「いま統一教会をいわゆる悪いカルトだというふうに認定はできとらん」「統一教会の教え自体が間違っとるとは誰も言えん」「統一教会は反社だと確定するんですかって僕は岸田さんに聞きたい」「だって現段階では宗教法人として認められた宗教なわけで、『政治家との関係を調査していきます』というのはまるで暴力団の関係と同じ」
  • これらの太田の発言を見れば、統一教会へのスタンスが古市やホリエモンなどとはまったく違うということがよくわかるはずだ。
  • 極めつきは9月18日に放送された『サンジャポ』である。鈴木紗理奈から「太田さんは統一教会の擁護派なんですか」とストレートに聞かれた太田は、その質問に対して1ミリも笑いを交えずこう答えとる。「むずかしい問題なんだけど、現役の信者を守らんといかんから(統一教会批判が過熱しとる)いまの流れには危機感を感じとる。ただ、統一教会自体が悪質なことをやっとるのはやめたほうがいい」
  • ようするに、問題があるのは統一教会が行なっとった勧誘や集金の方法だけで、統一教会の教義や信者は悪くないといいたいわけだ。だから太田は教団批判を番組内で批判しとるらしいのである。そして、始末が悪いことに、この手の主張をするアホはネット上にも山ほどおる。
  • しかし、こうした「信者は悪くない」という考え方は根本的にアタマが悪すぎる。なぜなら、宗教というのは信者も含めてそれ自体が「悪」だからである。

創価学会に見る宗教の「本質」

  • そのもっともわかりやすいケーススタディが、自民党と連立政権を組んどる公明党の支持母体「創価学会」の謀略体質だろう。
  • じつは、知らん人もおるかもしれんが、創価学会というのはこれまで数々の反社会的行為が問題になってきた悪質な宗教団体なのだ。たとえば、古くは1960年代后半、創価学会公明党は教団批判が書かれた複数の出版物を脅迫や買収によって封殺しようとする「出版妨害事件」を起こし、事件は国会を巻き込む大騒動となっとる。
  • このうち、毎日新聞記者が書いた公明党批判本をめぐっては、統一教会の政治組織「国際勝共連合」で名誉会長をつとめとったフィクサー笹川良一が介入してきて、「公明党から以前に恩を受けとる。本を全部買い取りたい」と買収を持ちかけてきたという。
    〔写真:笹川良一は「右翼のドン」「自民党の裏のリーダー」などと呼ばれとった。〕
  • また、政治学者・藤原弘達が出版を準備しとった『創価学会を斬る』では、藤原のもとに段ボール箱3箱以上の投書や脅迫が相次ぎ、最后は公明党委員長の要請で当時の自民党幹事長・田中角栄が登場し、買収を持ちかけてきたことが明らかになっとる。
  • この一連の出版妨害事件を受けてメディアが現在の統一教会批判のようなキャンペーンを展開し、当時の創価学会会長・池田大作が公式に謝罪、創価学会公明党の「政教分離」を約束することになったのだ。
  • さらに、オウム真理教事件が起こり、国会が宗教法人法の改正問題で揺れた90年代半ばには、山口組の直参だった后藤組の后藤忠政組長と、池田大作の腹心として学会の裏仕事を担ってきた都議会公明党顧問・藤井富雄の密会テーブも永田町に流出しとる。創価学会は后藤組長に対し、当時自民党の組織広報本部長として反学会キャンペーンの先頭に立っとった大物政治家・亀井静香の口封じなどを依頼したという。この学会と暴力団の関係は単なる噂ではなく、複数の関係者が証言しとる明らかな事実なのだ。
  • とはいえ、これらの事件はおもに創価学会公明党の上層部がおこしたものであり、爆笑問題の太田のように「多くの一般の信者は真面目で事件には関係ない」と思うかもしれん。
  • そこがバカたるゆえんなのである。信者が関係ないなら投書や脅迫の実行部隊は誰だったというのか。
  • 実際、創価学会は自分たちに批判的な人間や脱会しようとする信者に対し、住居不法侵入・尾行・デマの流布・中傷ビラの配布・脅迫・車のタイヤやブレーキの破壊・買収・汚物の投げ入れといった悪質すぎる行為を日常的に行なっとる。
  • 創価学会に批判的なあるジャーナリストは、週刊誌に批判記事を書いた途端に自宅に無言電話がかかり始め、誰かに車のガラスを割られたと証言しとる。
  • こうした嫌がらせの実行部隊は学会の上層部ではない。広宣部と呼ばれる裏部隊、そして18才から40才までの男性信者が所属する青年部といった一般の信者が行なっとるのである。
  • 宗教にどっぷりハマっとる人間には、常識的な人なら持っとるはずの「良心」や「モラル」というものがいっさいない。どんな悪事を働いても、それが教団のためになるなら「正義」に変わり、その純粋な信仰心を称えられる。それは90年代半ばにオウム真理教が引き起こした一連の事件を見ればわかるだろう。
  • この本質の部分は統一教会創価学会も変わらない。そもそも、霊感商法で高額な壺を売りつけとったのは統一教会の一般の信者たちなのだ。太田が主張する「信者は悪くない」などというのはチャンチャラおかしい言説なのである。
    〔写真:こんな普通の本(教団の「聖本」)が3,000万円常識はずれです/霊感商法の被害者がおる以上統一教会は糾弾すべきだ〕

政教分離が理解不能なバカたち

  • こうしたアタマのおかしい宗教が政治と癒着したらどうなるか。それは宗教の歴史を振り返れば誰の目にもはっきりとしとる。
  • 中世ヨーロッパでは、カトリック教会が国家権力と癒着したあげく、異端者を国家の敵とみなして「異端尋問にかけとった。とくに15世紀末のスペインの異端尋間裁判所は国家権力との癒着がひどく、トマス・ ド・トルケマーダという大審問官は2,000人以上を死刑台に送ったという。
  • しかも、フランス革命后に国家との結びつきが弱体化して実刑はなくなったものの、異端尋間という制度そのものは1960年代まで残っとったのである。
  • また、16世紀から17世紀にかけて西欧のキリスト教徒が東欧や中東などに向けて行なった軍事遠征の十字軍や、11世紀から13世紀にヨーロッパ各地で宗教上の問題から起こった宗教戦争では、それぞれ数百万人の罪のない人々が死んどる。
  • なぜこんなことが起きたのかというと、前述のように政治と癒着したカトリック教会が民衆の思想や生活を支配し、神聖ローマ帝国の皇帝を破門(カノッサの屈辱)するほど強大な力を持ってしまったからだ。
  • こうした血腥い歴史の教訓から「政治権力は宗教的には中立でなければならん」「宗教の側も政治権力と結合してはならん」という原則が生まれたのである。これが政教分離だ。
  • 日本にも神社神道を事実上の国教にして国家神道という政教一致の体制をつくり、それが戦争に国民を駆り立てる装置の役割をはたした黒歴史がある。
  • だからこそ、国家権力を牛耳る自民党の政治家が統一教会という宗教と癒着すれば徹底的に批判しまくり、それこそ「魔女狩り」 をする必要があったわけだ。
  • それなのに「山上徹也の「思い通りになる」「一般の信者は悪くない」などと言って、「統一教会を批判するな!」とテレビでわめき散らしとるのが太田光に代表される有名人のバカたちなのだ。本当にバカほど困った生き物はおらん。