あきひこのいいたいほうだい

いいたいほうだいってほど、いいたいほうだいにいえるわけじゃないけど、おりおりにかんじたこと、感心したことなんかをかいていくよ

ふるいの待田和宏さんが日展会員賞に!

ふるいの待田和宏さんが日展会員賞にえらばれた。おんなじまちにすむもんとしてうれしくて、これをつたえる中日新聞の記事を以下にしるしとく。

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中日新聞 - 2021年1月8日)

自然と人工の美 - 調和もとめつづける

2021.1.8 中日新聞 - 待田和宏さん 635-465

  • 国内最大規模の公募展「改組新第7回日展」で、安城市(あんじょうし)古井町(ふるいちょう)の陶芸家待田和宏さん(68)が工芸美術部門の日展会員賞にえらばれた。「いまだにしんじれんほどのおおきな賞をいただいた。よろこび以上に重責をかんじる」ときをひきしめる。(四方さつきさん)

日展会員賞 - 待田和宏さん - よろこび、重責実感

2021.1.8 中日新聞 - 「撓屈 (どうくつ) 『瀝(れき)Ⅴ』」 314-446

  • 出品したのは「撓屈 (どうくつ) 『瀝(れき)Ⅴ』」。「撓屈」はくだもんややさいがみのってたわんだえだの曲線とかげのうつくしさから着想をえて、20年まえからとりくむシリーズだ。こんかいは一滴のしずくがあつまってながれをつくり、いわはだをたわみながらつたい、倒木にぶつかってとびちりながら下流へとむかうようすを表現した。白磁から青白磁へとかわるグラデーションは「渓流にうつるそらとはのいろ、こけむしたかわぞこがあわさった色調をめざした」という。
  • 「かたちもいろあいも、自然からまなぶところがおおきい」と待田和宏さん。おもいは、大学卒業后に6年間師事した文化勲章受章者で京都の陶芸家、故楠部弥一(くすべやいち)さんとのひびにさかのぼる。「3年間はつかいっぱしりで、しごとばにもろくにはいれん。まいにちのように、あしたはやまようとおもっとった」。
  • ようやく香炉に直線をひくしごとをまかされた。ふるえるてをおさえつけるように必死にしあげ、師匠にみせた。「あかん。そとへでて線をみてこい」。水平線や地平線、天をつく大木・・・。「自然の線にはうそがなかった」。以来、自然をみつめるめのたいせつをこころにきざむ。
  • 1982年に安城市にもどり、陶芸教室の講師をつとめながら創作にうちこんだ。当初は陶器をてがけたが「素材の繊細さ、緻密さにひかれた」と、磁器にとりくむようになった。乾燥中にわれてしまったり、空気中の微小な鉄粉がはいりこんでなめらかな表面に斑点がでてしまったり。「失敗はじぶんへのたいせつないましめ。創作の姿勢がしっかりしとらんと、素材はこたえてくれん」という。
  • 「めにはみえんこころのうちを物質化するための手段として、技術がある」とおもう。いまだにつちもいしも、おもいどおりにならず「素材との対話」ははてしない。でも、だからこそおもしろい。みをけずるようにうみだした作品に共感してくれるひとたちの存在がはげみという。「自然と人工の美の調和を、これからもさがしもとめる。不器用なわたしには、これしかできんから」といい、からっとわらった。
  • 日展名古屋展中日新聞社主催)は2021年1月27日から2021年2月じゅうよっかまで名古屋市東区愛知県美術館でひらかれる。入場料は当日が一般1,100円、高大生800円(中学生以下無料)。待田和宏さんは2021年1月27日、CBCラジオの「つボイノリオのきけばきくほど」に午前11時ごろから出演し、日展のみどころなどをはなす。

日展会員賞に待田和宏さん(中日新聞 - 2021.1.8) 1310-1370

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(さんこう)

  • 受賞者・授賞理由 - 公益社団法人日展〔2020年10月29日発表〕
    • 日展会員賞
      • 部門=工芸美術/題名=撓屈「瀝Ⅴ」/作者名=待田和宏/授賞理由=「瀝」一滴のしずくからはじまる水の流れが、岩肌を「撓屈」即ち撓(たわ)めて曲げた細線を作り、やがて美しい沢水となる光景を表現しとる。磁器は難しい陶芸素材だが、轆轤(ろくろ)の一本挽きでデフォルメ(変形、歪曲)した器形をつくり、白磁から青白磁へと変化するグラデーションは透明ガラス釉の積層で表現しており、高度な技術的挑戦の跡が見られる。「自然と人工の美」が調和したところに生まれる陶芸美を遺憾なく発揮した作品で、会員賞に相応しい作品として推薦された。