あきひこのいいたいほうだい

いいたいほうだいってほどいいたいほうだいにいえるわけじゃないけど、おりおりにかんじたこと、かんしんしたことなんかをかいていくよ

ちからよりこつ - おんなのトランペットふき

ちゅうにちのゆうかん1面がおんなのトランペットふきだった。

  • 金管楽器「ちから」より「かげん」 - 女性ジャズ奏者ら台頭:一面:中日新聞(南拡大朗さん)|2018年1月16日夕刊 〔※ まあはいリンクぎれ〕
    • トランペットやトロンボーンなど男性演奏者の印象が強いジャズ・ポピュラー系の金管楽器で、2、30代の実力ある若手女性奏者が台頭し、ソロでの活躍も目立っている。豊かな響きに必要な技術は、吹く時の「力」ではなく、適切な加減によって得られるという考え方に大きく変わってきたことが要因として挙げられそうだ。
      ジャズトランペット奏者の高沢綾さん(布藤哲矢さんさつえい) 600-400
      ジャズトランペット奏者の高沢綾さん(布藤哲矢さんさつえい)
    • 「筋トレも含め普段は全く運動していません」と話すのは、ジャズトランペット奏者の高沢綾(たかざわあや)さん。昨年2017年、アメリカの音楽家を率いてつくったアルバムで国内メジャーデビューし、ライブツアーも成功させた新進気鋭の演奏家だ。名古屋市で過ごした小学生時代にトランペットを始め、クラシック奏法を学び、大学卒業后にプロの道へ。ファンや音楽評論家からは「太く力強い音」との評価が高い。
    • 従来、金管楽器は大音量を出すために肺活量が大きいほど有利で、強い筋力や持久力も欠かせないと考えられてきた。実際にプロの世界では、サックスなど木管楽器と比べても女性はほとんどいなかった。
    • 高沢綾さんは「風船のように体をフルに膨らませて効率よく息を使えば、体格や肺活量で不利になることはない」と通説を否定。過去に演奏しすぎて唇をけがし、リハビリのためにアメリカに渡った際、専門家から息の量ではなく、唇を振動させるこつの方が重要だという指導を受けた。
    • 名古屋を拠点にライブハウスなどで演奏するトロンボーン奏者の坂本菜々さん(22)も「大柄なヨーロッパ人、アメリカ人男性の音圧がすごいと思うこともある。でも演奏では必ずしも重要ではない」と言い切る。出身地の北海道で小学生の時から地元のジャズバンドで吹いており、力を意識したことはない。「女性だから不利だと思ったことは一度もありません」
    • 洗足学園音楽大ジャズコースの原朋直教授は10年ほど前から、演奏や指導の場で「音の強さ、大きさ」から「適切な加減」が重視されるようになったと指摘する。
    • 原朋直さん自身も日本を代表するトランペット演奏者。若いときはパワーを誇っていたが、今では「肺活量は全く関係ない」と断言。「体を鍛えて筋力を付ければ楽器がうまくなるというのも根拠のない迷信」と語る。「女性、男性がというよりも、今までの演奏法がリセットされている。それがたまたま女性の進出という形で表れているのではないか」と話している。

なるほど、ちからよりこつってわけか。


(さんこう)

  • PROFILE - Aya Takazawa -Trumpet Player-
    • 高沢綾(Aya Takazawa)
    • 10月29日生まれ、A型
    • 2016年アメリカ最大級のジャズフェスティバル New Orleans Jazz And Heritage Festival に招かれ、Jason Marsalis(d)、Wessell Anderson(as)、中村健吾(b)を含む日米混合メンバーでの出演を果たし、2017年同メンバーで録音されたフルアルバム「Crescent City Connection」でキングレコードよりメジャーデビュー。
    • 2016年横浜ジャズプロムナード主催デトロイトジャズフェスティバルコンペティションでの準優勝など、国内外での評価も高くその活動範囲を広げている。
    • 5才よりピアノ、10才よりトランペットを始める。 国立音楽大学卒業、東京交響楽団主席奏者熊谷仁士氏に師事。
    • 在学中よりニュー・タイド・ジャズ・オーケストラに所属し、山野ビッグバンド・ジャズ・コンテストに入賞。
    • 卒業后は様々なサポート活動やレコーディングに参加し、中でも東京ブラススタイルではジャズCDとして異例のセールスを記録。
    • 2009年NY国連本部にて行われた世界人口基金表彰式典にソリストとして招かれ New York Symphonic Ensemble と共演、日本人初の独奏を務め各国大使よりその表現力を絶賛される。
    • 2010年 JAZZ JAPAN 誌、2011年ジャズ批評誌に要注目ミュージシャンとして取り上げられ、2012年満を持してのファーストアルバム「PATTERNS」をリリース。
    • 同年2010年日比谷公会堂でのサマージャズにピアニスト今田勝氏のバンドで出演、2013年にはグラミー賞ノミネート・アーティストである Hector Martignon(p)氏の来日公演にメンバーとして参加。
    • DJ須永辰緒氏のバースデークルーズや、Monterey Jazz Festival in Noto にも自身のグループで2013年と2017年に出演し、Manhattan Jazz Quintet やオルケスタ・デ・ラ・ルスとの共演など精力的に活動を続け、2014年には日野皓正氏の弟であるドラマー日野元彦氏の追悼ライブに峰厚介(ts)氏のバンドのメンバーとして参加、Montreux Jazz Festival in Kawasaki 2014 には、トップバッターとして自身のバンドで招かれている。
    • アメリカ New Orleans 滞在時には Delfeayo Marsalis 率いる Uptown Jazz Orchestra にも参加、Dirty Dozen Brass Band の来日公演にも参加するなどニューオリンズジャズにも造詣が深い。
    • 土岐英史(as)、林栄一(as)、大森明(as)、近藤和彦(as)、矢野沙織(as)、小林香織(as)、中村誠一(ts)、Nicholas Payton(tp)、TOKU(tp)、Leroy Jones(tp)、Kermit Ruffin(tp)、中牟礼貞則(g)、井上智(g)、宮之上貴昭(g)、市川秀男(p)、今泉正明(p)、納谷嘉彦(p)、吉岡英晃(p)、佐山雅弘(p)、椎名豊(p)、山本剛(p)、John Di Martino(p)、KANKAWA(org)、金沢英明(b)、安ヵ川大樹(b)、俵山昌之(b)、大坂昌彦(d)、本田珠也(d)、大隅寿男(d)、Fukushi Tainaka(d)など共演者多数。
    • ライターとしてジャズ専門誌や管楽器専門誌への寄稿、Bill Adam(tp)やLaurie Frink(tp)のメソッドによる吹奏楽やビッグバンドの指導、個人レッスンなどの后進の指導にも力を入れている。