あきひこのいいたいほうだい

いいたいほうだいってほどいいたいほうだいにいえるわけじゃないけど、おりおりにかんじたこと、かんしんしたことなんかをかいていくよ

村長の 信念 - しもじょうむら

飯田 (いいだ)の みなみ 18キロの やまあいに、下条村 (しもじょうむら)って いう むらが ある。飯田からは みなみに 2本の 街道が いっとるだけど、ひとつが 豊田 (とよだ)の ほうに いく 三州 街道で、まあ ひとつが 東栄町 (とうえいちょう)の ほうに いく 遠州 街道で、下条村は 遠州 街道 ぞいに ある。人口 4千人の この むらに 鉄道は なく、ひがし どなりの 泰阜村 (やすおかむら)との さかいを みなみに ながれる 天竜川 (てんりゅうがわ)の 東岸を JR 飯田線が はしり、泰阜村 がわに なる 唐笠駅 (からかさえき)が もよりえきに なる。

長野県 下条村 (しもじょうむら) 位置図 (あきひこ)
△ 長野県 下条村 (しもじょうむら) 位置図 (あきひこ)

人口 たった 4千人の やまあいの むらなんて、どう かんがえても 過疎の むらだよな~って おもうだらあけど、じつは 人口が ふえて いっとるって いうで おどろきだ。iJAMP (あいじゃんぷ)の 記事に こう あった。

◇ 人口 増加の むら、きめては 行政 改革 ◇

  • 人口 4,100人の 下条村の 伊藤喜平 (いとう きへい) 村長 78才は 6期に わたり 行政 改革を 断行、ういた 財源を 少子化 対策に ふりむけて きた。へっとった 人口は 1990年の 3,900人を そこに 増加へ 転換。2012年度 決算の 実質 公債費 比率は マイナス 4.5パーセントと、全国 トップ レベルの 健全さを ほこる。つよい リーダーシップで 職員を ひきいて きた 伊藤喜平 村長は 「目標を もたせると ひとは がんばる。なしとげると 達成感と 感動が あり、ほれが ひとを かがやかせる」と 信念を かたる。
  • 会社 経営者を へて 村議 (そんぎ)に なった ころから、やくばの 風土を 「一般 常識では かんがえれん ほど むだが おおい。特別な ユートピアを きずいとる」と にがにがしく かんじとった。「むだを はぶくには 効率の いい しごとを」と かんがえ、1992年の 村長 就任 直後から 職員 全員を 民間 研修に だすなど あら 療治を 開始。「ものすごい 抵抗が あった。とちゅうで こしが おれそうに なったけど、さすか さされるか ぐらい しんけんに やった」 結果、改革を 支持する 村民の こえが ひろがり、「職員も 抵抗できん ように なった」。ピーク時の 59人から 現在 37人にまで へった 職員は ひとり なんやくも こなす。村長は 「少数だと 精鋭に なる」と 断じる。
  • つぎは 村民にも 意識 改革を うったえた。「ちいさい 事業が 建設 業者 まかせだと、本来 プロに まかせるべき 事業の かねも でて こん」と かんがえ、小規模な 道路や 水路は、むらが 調達した コンクリートや じゃりなどを もとに 住民 みずから 施工して もらう ように した。反対する 村民には 「みなさんも 評論する だけじゃ こまる。いまの うちに 兵糧 (ひょうろう)を つんどかんと、少子化 対策が うてん」と 説得して まわり、賛同の わを ひろげた。「職員を 意識 改革するより 半分の 労力だった」と わらう。
  • こう して 捻出した 財源で、家賃の やすい わかもの むけ 集合 住宅を あいつぎ 建設。高校 卒業までの 医療費 無料化、保育料の ねさげ、給食費の 補助など こそだて 支援 策を つみかさねた。ひとが ふえると 企業 立地も すすんだ。村長は 「労働力と なる わかものが おると 企業が 進出しやすい。好循環だ」と 指摘。2040年の 推計 人口は、長野県 全体で 2わり 以上 減少する なか、下条村は 8.2パーセントの 減少に とどまる みとおしだ。
  • 「いまは たいへんな 経済 状況なのに、くには たよりに ならん。生活 コストを さげにゃ」と かんがえ、独自の 医療費 助成など 高令者 対策にも とりくんどる。長野県 町村会の 副会長を つとめ、「みんなが 自己 完結した 自治体に なれば、国家は すごく つよく なる。依存 体質で、なきごと ばかり いうのは だめだ」と ぴしゃり。道州制には 「徹底して 反対」で、道州制 推進 基本 法案に 反対する 阿部守一 長野県 知事を、「へき地の われわれの きもちを よく 察知し、いっしょうけんめい 理解せえと して くれとる」と 評価した。
〔iJAMP トップインタビュー〕

なるほど、職員を 59人から 37人にまで へらしちゃったり、民間 研修に だしたり するまでの 行政 改革 やって かね うみだしただね。さらに おどろく ことは、公共 事業 やるのに 村民を 動員しちゃった ことだ。ほこまで して うみだした おかねで、わかもの むけ 集合 住宅を つくったり、高校 卒業までの 医療費を 無料化したり、保育料を ねさげしたりって いう、こそだて 支援 策を いっぱい やった。ほの おかげで 人口も ふえて、企業も きて くれた。

いや~、こんな 改革、なみたいていの ことじゃ できやへんよ。村長の つよい 信念が あってこそ できた 芸当だ。すごい!


(さんこう)