あきひこのいいたいほうだい

いいたいほうだいってほどいいたいほうだいにいえるわけじゃないけど、おりおりにかんじたこと、かんしんしたことなんかをかいていくよ

死海文書を すくえ!

テープ はがし ひとすじ 18年。これだけでも きの とおく なる ような 年数だけど、ぜんぶ おわるには おなじく あと 18年 かかると いう。死海文書 (しかい もんじょ) 救出 作業だ。









死海文書の 修復 作業
(c)AFP/MENAHEM KAHANA
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作業に かかっとるのは 4人の おんなの ひとだ。



約 半世紀 まえに イスラエルの 死海ぞいで 発見された この 著名な 文書の 修復 保存と いう 大役を にない、トライガーさんら 4人は 全員、旧ソ連から 移住して きた。



作業は 過去の 保存 方法の まちがいの ために やらにゃ いかんく なった もので、4人の やっとる ことは つぎの とおりだ。


  • 公開されとる 文書の 展示 状態を 理想的に たもつ こと。
  • 時間の 経過だけじゃ なく 過去の 保存 方法の まちがいから いたんだ 断片 数万枚を 復活させる こと。
    数十年 まえ、1960年代に 死海文書の 断片を あわせようと して はられた 粘着テープだけど、その 成分が 文書に しみこんで、羊皮紙が 分解しはじめちゃった。そこで 過去 18年間、4人は くる ひも くる ひも この テープを はがす ために 辛抱づよく とりくんできた。
    テープの 残留物まで きれいに 除去された 断片は、中性紙の 台紙に のせて 保管ばこに いれられる。展示される 断片は、ポリエステル製の あみ状の こぶくろに いれられ、ポリカーボネートの いたに はさまれる。
    ピンセットと ブラシ、はてなき 忍耐を 武器に、むとんちゃくに はられた 粘着テープと 格闘しつづける。


そして その 作業は まだまだ つづく。



4人の 修復家たちは エルサレムの イスラエル博物館に ある IAAの せまい 修復スタジオに つめて 作業しとるだけど、ぜんぶの 断片の 修復 完了までには すくなくとも さらに 18年は かかると みこまれとる。



古代を ときあかすには、ツタンカーメンの 死因を 解明した DNA解析の ような 科学技術的な 方法だけじゃ なくて、こう いった 人間に よる じみちな て作業も 必要だって ことが わかる。




(ねたもと)

(さんこう)