あきひこのいいたいほうだい

いいたいほうだいってほどいいたいほうだいにいえるわけじゃないけど、おりおりにかんじたこと、かんしんしたことなんかをかいていくよ

伊勢かたがみのがらをせーたかおんなむけの洋服に

せーたかおんなむけに伊勢かたがみをつかった洋服がうりだされた。和の要素をとりいれて、せーたかおんなむけの洋服がすくないっていう現状が改善される。需要がへって職人もすくなくなっとった伊勢かたがみの業界にとっても、これはあらたな活用方法だ。ほんなめでたしめでたしの記事が2019年7月11日のちゅうにちゆうかんにのっとった。2019年5月ようかに白子にある伊勢型紙資料館をおとずれとっただけに、ちょっとうれしい記事だった。

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こころあげる伊勢かたがみ革命 - 長身女性むけ洋服を発売
せがたかい女性のきぶんがあがる服がすくない。ほう実感しとった女性が、三重県鈴鹿市の伝統工芸「伊勢かたがみ」をつかった洋服をうりだしとる。伊勢かたがみはきもんをそめるための道具として発展したけど、近年はきもんの需要減から職人も激減。きびしい状況がつづくなか、高身長の女性の魅力をひきだす道具として、あらたなかがやきをてにいれた。(吉川翔大さん)
洋服をてがけたのは、東京都出身のもと会社員大倉加奈子さん、35才。身長180センチで、きにいった服をみつけてもたけがみじかかったり、きこなしのバランスがとれんかったりした。「服はきたひとのきもちをかえる。せがたかいことはにほんだと異質ってされがちだけど、ほのままのすがたでいきいきとしとれるようにしたい」。高身長の女性むけブランド「ATEYAKA(アテヤカ)」を東京都港区にたちあげ、昨年2018年のなつから和の要素をとりいれた洋服を販売しとる。
伊勢かたがみをつかった洋服はことし2019年4月に発売。伊勢地域の宣伝にたずさわるもと同僚に紹介され、てさぎょうで精巧にしあげる職人わざにこころをうばわれた。昨年2018年11月には鈴鹿市オコシ型紙商店を訪問。数百枚のかたがみにめをとおし、きくとぼたんをおおきくえがいたがらのかたがみを購入した。「おおきながらはめだちやすいけど、高身長の女性だとふだんづかいの服にしやすい」ってはなす。
製品化したのはワンピースやワイドパンツ、ブラウス、スカート。ももいろや、だいだいいろとこんいろの2色づかいなどで生地をそめた。繊維を薬品でとかしてレース生地のようにする加工技術をつかい、かたがみとおんなじかたちのすかしもようにした服もある。
大倉加奈子さんは「『長身女性の本来もつうつくしさと、抜群の存在感を最大限までひきだす』っていうブランドの方針を体現した服になった。伝統をみぢかにかんじてもらえやいい」ってはなしとる。
オコシ型紙商店の起正明社長、55才は「伊勢かたがみの活用方法をわかいひとがかんがえてくれた」ってよろこぶ。あらたな活用方法を模索するなか、「歴史に敬意をはらったうえで、いまの時代にあうもんをうみだしたい」って大倉加奈子さんに刺激をうけとった。
アテヤカの服は1センチ単位でおおきさを調整できて、3万円台で購入できる。ホームページで注文をうけつけとる。
〔写真は伊勢かたがみをつかったスカートをきこなす大倉加奈子さん〕
伊勢かたがみ革命(ちゅうにち 2019.7.11 ゆうかん) 1250-1530
歴史1200年 - かべがみにも
伊勢かたがみはしぶがきではりあわせた複数枚の和紙を薫製して、こがたなでもようをほる。たんもの(反物)の染色にもちいる道具としておよそ1200年の歴史があって、江戸時代には紀州藩の保護をうけて発展し、全国にひろまった。1983年にはくにの伝統的工芸品に指定された。
伊勢かたがみ協同くみあいによると、1955年から1974年ごろに鈴鹿市内に1,000人おったってされる職人は20人ほどに減少。高令の職人ばっかりになって、技術を次代にのこすためにもあらたな活用方法がもとめられとる。
じもとでは職人らでつくる「伊勢かたがみブランディングプロジェクト」が2017年に発足して、伊勢かたがみのデザイン性などを発信してきた。活用がすすむのが、室内装飾の分野だ。こまかいきれこみがある特性をいかして、あかりがあわくもれるあんどんやかべがみを開発。名刺いれやグラスのもようにもとりいれて、和モダンな商品もたんじょうしとる。知名度向上も課題で、2017年には、わかて職人が鈴鹿市にかたがみづくりから染色までを体験できるゲストハウス「テラコヤ伊勢型紙」を開設。ひがえりのコースからいつかかんかけて本格的に技術をまなぶコースまでがある。
〔写真は伊勢かたがみをつかった洋服の生地〕
△ 伊勢かたがみ革命(ちゅうにち 2019.7.11 ゆうかん)


(さんこう)

  • 近鉄で白子まで - 2019年5月ようか - あきひこゆめてつどう|2019/06/07
    • みなみにあるいて、伊勢型紙資料館(いせかたがみしりょうかん)にはいる。まえにきたときはこっちが定休びだっただけど、こんかいはあいとる。このたてもんはもとは型紙関係の商家だっただけど、なつかしい、きもちのおちつく空間だ。おくのたてもんやなかにわをふくめて、ひとしきりみてまわったあと、説明ビデオをみて、みせばんのおばさんのはなしをきく。型紙ってのは、きものに文様(もんよう)や図柄をつけるための型紙だ。じつにきのとおくなるようなこまかい、ながい時間の作業をへて完成する。ほの型紙づくりが白子の伝統工芸だ。ところで型紙づくりをする工房なり作業所なりはどこにあるのかおばさんにきいたところ、みんなそれぞれの家庭で作業をしとるとのこたえ。