あきひこのいいたいほうだい

いいたいほうだいってほど、いいたいほうだいにいえるわけじゃないけど、おりおりにかんじたこと、感心したことなんかをかいていくよ

林春代さん、現代の名工に! - あんじょうの林ふとん店

あんじょうは赤松(あかまつ)にある林ふとん店の林春代(はやしはるよ)さんが厚生労働省の「現代の名工」にえらばれた。ふっくら快適な軽量かけぶとんをつくるてぬいのわざが評価されてのこと。おめでとうございます。

てぬいのわざ、林春代さん(ちゅうにち 2018.11.13) 639-670
てぬいのわざ、ふっくら快適 - 現代の名工にあんじょうの林春代さん
「ほんなたいそうなことをやってきたわけじゃないだけど。『ようがんばったな』っていうごほうびだってしたら、家族や周囲のひとのささえのおかげ」。厚生労働省現代の名工にえらばれたあんじょうし赤松町(あかまつちょう)、林ふとん店の林春代さん74才はてれたようにわらう。
高校の家政科を卒業。1964年、悦夫さん78才と結婚した。結婚まえは洋裁店につとめとったけど、家業のふとんづくりは義母がとりしきっとって「じぶんには関係ないっておもっとった」。8年后、義母が病気でたおれて、状況は一変。「注文をうけたしごとはなんとしてでもやらにゃあかん。義母の作業をおもいだしてなぞりながら、必死でした」。技能士検定で2級をとったのが1978年。ようやく自信がもてたけど、義母と義祖母の自宅での介護がかさなって、苦労の連続だった。
当時はよめいり道具としてふとんやざぶとんを大量に注文する家庭がおおかった。ねるまをおしんで、よるおそくまではりをいごかすひび。「まいとしはるさきに(疲労のため)たおれて、ふつかかんねこむのが恒例行事のようになっとった」ってふりかえる。からだへの負担以上にきつかったのが、さびしいおもいをさせとるこどもたちのこと。作業べやでなみだしながらふとんをぬったよるもかぞえきれん。
義母が1990年に他界すると、なんだかきがぬけた。ほいでもはんとしたつと「技能士1級をとってなかったな、ってまたやるきがむくむくわいてきて…」。1992年に1級寝具技能士を取得。翌年1993年の技能グランプリでは総合で準優勝にかがやいた。
ふわふわにうったわたをかどまでしっかりいれこんで、さいごはこまかいてぬいでとじる。「吸湿性にすぐれて、ほしゃまたふっくらもどる。わたのふとん、ざぶとんのよさをしってほしい」っていうおもいはかわらずあつい。
高校時代、和裁の先生から「しあがりが2ミリもちがいます」ってなんどもやりなおしをさせられた。「1ミリ1ミリのちがいがしあがりをわける。ほのたいせつさがようやくわかってきた」っていう。「みなさんがたのんでくれるうちは、まだまだやらせてもらいたい」。ミリ単位のこだわりのわざで期待にこたえつづける。(四方さつきさん)
△ てぬいのわざ、林春代さん(ちゅうにち 2018.11.13)

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(さんこう)

  • 2018年度卓越した技能者(現代の名工)を決定しました|厚生労働省|2018年11月11日(日)
    • 厚生労働省では、このほど、2018年度の卓越した技能者(通称現代の名工)の表彰対象者150人を決定し、2018年11月12日(月)に東京都新宿区のリーガロイヤルホテル東京で表彰式を行います。
    • 1967年年に創設した「卓越した技能者の表彰制度」は、卓越した技能を持ち、その道で第一人者と目されている技能者を表彰するものです。この制度は、技能の世界で活躍する職人や技能の世界を志す若者に目標を示し、技能者の地位と技能水準の向上を図ること、また、技能者の模範として、将来を担う優秀な技能者の確保・育成を進め、優れた技能を次世代に承継していくことを目的としています。
    • 今年度は、鋳込工(いこみこう)として伝統的な蝋型鋳造(ろうがたちゅうぞう)技法による青銅器の製作や古代の鋳造技術の考察を踏まえた銅鐸の復元製作に卓越した技能を持つ小泉正弘氏をはじめ、150人に対して表彰を行う予定です。なお、表彰式では、厚生労働大臣からの表彰状、卓越技能章(盾と徽章)および褒賞金が授与される予定です。詳細は、別添資料をご参照ください。
      2018年度卓越した技能者の表彰 - 被表彰者名簿の表紙 445-678
      2018年度卓越した技能者の表彰 - 被表彰者名簿の名簿 (2) 396-585 2018年度卓越した技能者の表彰 - 被表彰者名簿の名簿 (1) 415-590
      2018年度被表彰者名簿 - 第7部門 750-1035
      59番/第7部門/寝具仕立工/愛知県/林春代(はやしはるよ)/79才
      林ふとん店/愛知県
      ふとん製作に長年従事し、特に掛けふとんの製作において高度な縫製技術と技能を有している。軽くて暖かいふとんを作るため、綿一枚の重さや作り方に独自の工夫を加え、軽量掛けふとんを完成させた。また、技能グランプリの運営委員や採点委員を務め技能グランプリの運営に寄与したほか、后継者の指導・育成に熱心に取り組み、多くの技能士合格に貢献している。
      林春代さん(ちゅうにち 2018.11.13) 378-264